褥瘡ステージ画像で見分ける重症度!深部損傷のサインと最新の評価基準
ベッドサイドで患者や高齢の家族のオムツを外した瞬間、仙骨部に走る赤みを目にして息をのんだ経験を持つ介護現場の関係者は少なくない。単なるオムツかぶれや一時的な圧迫痕だと思い込み、ワセリンを塗って様子見を決め込んだ結果、わずか数日で皮膚が破綻し、黒色壊死や深い空洞(ポケット)へと急激に悪化する悲劇は今なお後を絶たない。
褥瘡(床ずれ)は、表皮のわずかな変化から始まる浅い病変にとどまらず、皮下深部の筋肉組織から先に崩壊する致命的なケースが潜んでいる。2026年現在の医療・介護現場において、視覚的な観察(画像判定)と客観的な重症度評価ツールを正確に連動させる知識は、施設看護師や在宅ケアに携わる家族にとって命綱ともいえる必須リテラシーだ。肉眼で見える皮膚の異変がどの病期に位置し、裏で何が起きているのか、臨床のエビデンスに基づいて徹底解説する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:赤みを指で押しても白く戻らない「消退しない発赤」はステージ1であり、すでに皮下組織の虚血が進行している警戒シグナルである。
- 要点2:皮膚の表面が無傷に見えても、暗紫色や血性水疱を伴う場合は「深部損傷褥瘡(DTI)」の疑いがあり、急速にステージ3・4へ進行するリスクを孕む。
- 要点3:最新の『褥瘡予防・管理ガイドライン』および「DESIGN-R®2020」評価基準に則り、軟膏やドレッシング材の安易な自己判断を避け、浸潤度に応じた適切な局所管理が求められる。
【症状別】褥瘡ステージ画像と臨床特徴の比較一覧|NPUAP分類と深達度
日本褥瘡学会や国際的なNPUAP(米国褥瘡諮問パネル)の分類体系において、褥瘡はその到達深度によってステージ1からステージ4、さらには判定不能、深部損傷へと体系化されている。臨床現場で撮影される症例写真や肉眼所見から、各段階がどのような組織破壊を意味しているのかを整理して把握しておく必要がある。
軽度の赤みと見過ごされがちな褥瘡ステージ1見分け方の肝は、圧迫を取り除いてから数十分が経過しても鮮紅色や暗赤色が持続しているか否かだ。表皮の剥離はまだ生じていないものの、毛細血管の閉塞と微小循環不全が確実に始まっている段階である。これが悪化すると褥瘡ステージ2初期症状が現れ、表皮が破れて真皮が露出し、浅い潰瘍や水疱(水ぶくれ)が形成される。この段階では強い痛みを伴うケースが多く、神経終末が剥き出しになっている証左といえる。
さらに圧迫とズレ力が加わり続けると、真皮を突破して黄色い皮下脂肪織が肉眼で確認できる褥瘡ステージ3皮膚潰瘍へと進行する。この深度に達すると滲出液が急増し、細菌感染のリスクが跳ね上がる。最悪の病態である褥瘡ステージ4壊死組織画像では、皮下組織を完全に突き破り、黒色化した乾燥壊死組織の奥から腱や骨、関節包が露出する。骨髄炎や敗血症を併発し、生命危機に直結する危険水域だ。
| 項目・ステージ | 詳細・数値データ(深度・外見) | 一般的な基準・組織到達レベル | 編集部の見解・臨床評価 |
|---|---|---|---|
| ステージ1 | 表皮温存、圧迫解除後も消退しない発赤(直径数cm〜) | 表皮内微小循環障害(可逆と不可逆の境界線) | ここでの即時体位変換と除圧対策の徹底が重症化抑止の絶対条件。 |
| ステージ2 | 真皮部分欠損、漿液性水疱、浅いびらん(赤〜淡紅色の創底) | 真皮浅層〜真皮深層(皮下脂肪は露出しない) | 湿潤環境を維持するドレッシング材の選定で早期治癒が狙える分岐点。 |
| ステージ3 | 全層皮膚欠損、黄色脂肪織露出、滲出液多量(壊死組織や浅い潜行) | 皮下組織全層(筋膜を越えない深さ) | 保存的薬物療法や壊死組織除去(デブリードマン)が必須となる。 |
| ステージ4 | 骨・腱・筋肉の露出、厚い黒色壊死(エスカー)、悪臭を伴う膿 | 筋膜・筋肉・骨・関節構造の広範な全層組織欠損 | 全身管理、外科的切除、持続的局所陰圧閉鎖療法等の高度治療が必要。 |
| 深部損傷(DTI) | 無傷の皮膚下の暗紫色・栗色変色、血性水疱、弾性硬結 | 骨突起直上の深部筋層・皮下組織の剪断壊死 | 見かけは軽傷でも数日内に全層壊死へと大崩壊を起こす最警戒病態。 |

その赤み、実は深部損傷の可能性も?見逃してはいけない重症化のサインと見分け方
皮膚の表面にわずかな発赤しか認められないにもかかわらず、その数日後に皮膚が突如として全層崩壊し、深部がぽっかりと口を開ける現象がある。これこそが医療関係者を最も緊張させる深部損傷褥瘡DTI見分け方の核心だ。骨と硬い支持面(マットレスや車椅子)に挟まれた筋肉や皮下脂肪は、皮膚表面の表皮細胞よりもはるかに虚血に弱く脆弱である。深部組織が最初に壊死を起こし、それが遅れて表面に染み出てくる病態を指す。
日常のスキンケアで見落とさないための鑑別手法として不可欠なのが、消退しない発赤ガラス圧診法である。透明なプラスチック板やスライドガラス、あるいは透明な定規を患部の赤み部分に押し当てて観察する。毛細血管が拡張しているだけの一時的な反応性充血であれば、圧迫によって血流が押し出されて赤みは一時的に消え、白く変化する(退色性発赤)。一方で、すでに微小循環が破壊されて血管外に赤血球が漏出している場合、ガラス越しに強く圧迫しても赤みが消えず、赤褐色にとどまり続ける(非退色性発赤)。この現象を確認した瞬間、単なる「赤み」ではなく、不可逆的な褥瘡ステージ1あるいはDTIの進行中であると断定できる。
DTIを疑う決定的な触診所見は、皮膚の色調変化(鮮紅色ではなく、ワイン色、暗紫色、茄子色のような深みのある変色)と、局所の触感だ。周囲の健常皮膚と比較して、患部が異常に熱を帯びているか、逆に冷たくなっている。さらに指先で優しく触れた際、ブヨブヨとした波動感(液状化壊死の兆候)や、硬いしこりのような硬結が触れる場合は、直ちに専門医や皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)への連絡を急がなければならない。
また、創面全体が厚い黒色壊死組織(エスカー)や黄色いスラフに覆われ、創底の深さが目視できない状態を「判定不能」と呼ぶ。判定不能褥瘡の処置法においては、壊死組織の下にどの程度の空洞や感染が潜んでいるかを慎重に評価する必要がある。無理に組織を機械的に剥離すると大出血を招くリスクがあるため、乾燥させて自然脱落を待つ保存的乾燥療法を選択するか、あるいは酵素製剤や外科的デブリードマンによって迅速に除去するかは、全身状態(血流不全、低栄養、抗凝固薬の内服状況)を勘案した専門的な医療判断が不可欠となる。
好発部位と進行リスクの実態検証|仙骨部を中心とした臨床現場のリアル
臨床現場において褥瘡の発生頻度が最も高い部位は、圧倒的に仙骨部である。日本褥瘡学会等の統計でも、褥瘡全体の約半数近くが仙骨部および尾骨部に集中している事実が示されている。褥瘡仙骨部の好発部位写真やカルテ記録を分析すると、自力で体位変換ができない臥床状態の高齢者において、骨の突出部とベッドのマットレス面がダイレクトに接触し続ける力学的な脆弱性が浮き彫りになる。
仙骨部に次いで発生が多いのが、大転子部(横向きに寝た際の骨突出部)、踵骨部(かかと)、坐骨部(車椅子座位時の座面接触部)だ。特に在宅介護の現場では、オムツ交換のたびに仙骨部へ強い摩擦が加わり、排泄物の湿潤環境(失禁による皮膚の浸軟)と相まって、皮膚バリア機能が著しく低下しているケースが目立つ。
訪問看護の現場を取材すると、家族の善意が招いてしまう皮肉なトラブルの実態が見えてくる。都内の訪問看護ステーションで10年以上褥瘡ケアに携わる専門看護師は、次のように現場の苦悩を語る。
「退院直後のご家族から『お尻が少し赤くなっていたので、血流を良くしようと毎日念入りにマッサージしていました』と告げられるケースが今も後を絶ちません。確認すると、すでに毛細血管が破綻した組織を外側から力任せに揉みほぐしたことで皮下組織がズタズタになり、あっという間に壊死組織が広がってステージ3寸前まで悪化していました。知恵袋やネットの古い情報を鵜呑みにしてしまうご家族の焦りを見るのは本当に胸が痛みます」
仙骨部は自重による垂直方向の「圧力」だけでなく、ベッドの背上げ時に体が足元方向へ滑り落ちる際の「ズレ力(せん断応力)」が複合的に作用する場所だ。背上げを行う際には、まず骨盤を起こして背抜き(背中や臀部の皮膚にかかった衣服やシーツの緊張を一度逃がす介助)を徹底しなければ、皮膚の浅層と深層の間で血管が引きちぎられ、DTIの温床を作り出してしまう。
DESIGN-R評価基準と点数化の全貌|重症度を見える化する最新アルゴリズム
褥瘡の経過を主観や感覚ではなく、全国共通の客観的指標で評価・共有するために開発されたのが、日本褥瘡学会が策定した「DESIGN-R®(デザインアール)」である。2020年には国際基準との親和性を高めた改訂版「DESIGN-R®2020」が発表され、現在の病棟や在宅医療のカルテ管理におけるゴールドスタンダードとなっている。
この評価ツールの名称は、評価すべき7つの構成要素の頭文字に由来している。DESIGN-R評価基準と点数の仕組みを理解すると、創傷が改善傾向にあるのか、あるいは感染や悪化の一途をたどっているのかが一目で把握できる。
- D(Depth:深達度):創傷の深さを評価。小文字(d0〜d2)は真皮までの浅い病変、大文字(D3〜D5)は皮下組織から骨・関節に至る重症病変。さらに「DU(判定不能)」や「DDTI(深部損傷褥瘡疑い)」の分類が組み込まれている。深達度は他の項目と単純合算せず、別枠で創の重症度を象徴する。
- E(Exudate:滲出液):創から出る体液の量。なし(0点)から毎日ガーゼ交換が必要な中等量(3点)、1日複数回の交換を要する多量(6点)まで配点される。
- S(Size:大きさ):創の長径×短径(cm)の積をスコア化。4㎠未満(3点)から100㎠以上(15点)まで細分化される。
- I(Inflammation/Infection:炎症・感染):局所の発赤・腫脹・疼痛のほか、全身性の発熱やCRP上昇、敗血症兆候の有無を0〜8点で評価。
- G(Granulation tissue:肉芽組織):創の修復を担う良性肉芽の割合。創面全体を良性肉芽が占めていれば0点、肉芽形成が全く見られない不良な状態は6点となる。
- N(Necrotic tissue:壊死組織):創にへばりつく壊死の質と量。壊死なし(0点)から、柔らかい黄色壊死(3点)、硬く厚い黒色壊死(6点)まで評価。
- P(Pocket:ポケット):皮膚表面の欠損よりも下層で、皮下組織が袋状に剥離して広がっている空洞の大きさを最大24点まで配点。
DESIGN-R®2020の合計点は、深達度(D)を除いた各大文字項目の点数を合算して算出する(最高66点)。点数が低ければ低いほど創傷の治癒に近づいていることを意味し、毎週のスコアリングによって「先週の24点から今週は18点へ改善した」といった定量的モニタリングが可能となる。訪問看護や多職種連携カンファレンスにおいて、この数値を共有することが治療方針のブレをなくす防波堤として機能している。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|マッサージは絶対NG?
医療や介護の常識は時代とともに激変している。しかし、昭和から平成初期にかけて流布した旧来の民間療法や誤ったケア知識が、インターネット上の掲示板やSNS、知恵袋などで依然として散見される。現場で特に警戒すべき代表的な3大誤解を暴く。
誤解①:「赤くなった部分は血行不良だから、マッサージで揉みほぐすべき」
これは最も危険な誤謬だ。消退しない発赤を生じている皮膚の下では、毛細血管が内膜損傷を起こし、組織が極めて脆弱な状態に陥っている。そこへ外部から物理的な揉捏(じゅうねつ)や摩擦を加えると、残されていた微小循環が完全に破断し、皮下出血と組織壊死を決定的に加速させる。最新の褥瘡予防管理ガイドラインにおいて、骨突出部の発赤に対するマッサージは「有害であり実施してはならない」と明確に禁忌指定されている。
誤解②:「傷口は空気に触れさせて乾かし、カサブタを作れば治る」
かつての「傷は乾かして消毒する」という常識は、近代創傷治癒理論において完全に否定された。創傷面から染み出る滲出液には、細胞増殖因子やマクロファージといった組織再生に必要な成分が豊富に含まれている。ガーゼを直貼りして創部を乾燥させると、せっかく再生してきた上皮細胞が死滅し、ガーゼを剥がすたびに新生組織を傷つける「自己破壊行為」となる。現在の創傷管理は、創面を適度な湿度に保つ「湿潤療法(モイストウーンドヒーリング)」が絶対の標準治療だ。
誤解③:「市販の抗生剤入り軟膏や消毒液をたっぷり塗れば安心」
家庭用の消毒薬(ポビドンヨードやエタノールなど)を不用意に創傷へ注ぎ込むと、細菌だけでなく正常な肉芽細胞や繊維芽細胞まで強力な細胞毒性で破壊してしまう。壊死組織や感染の徴候がない清浄な創傷に対しては、消毒薬ではなく「微温湯や生理食塩水による愛護的な微圧洗浄」を行うことが基本だ。軟膏製剤も、滲出液を吸わせるのか、保湿するのか、壊死組織を溶かすのかによって厳密に使い分ける必要があり、家庭の自己判断による外用薬塗布は状態をこじらせる主因となる。
【2026年最新ガイドライン】治療とケアの決定版|ドレッシング材の使い分けとポケット形成対策
創傷ケアを成功に導くためには、褥瘡予防管理ガイドライン最新版の推奨に基づいたロジカルな介入が欠かせない。なかでも近年のマテリアル進化が著しい褥瘡ドレッシング材使い分けは、創の深さと滲出液のコントロールにおいて決定打となる。
表皮が剥離したステージ2や浅い潰瘍で、滲出液が比較的少ない場合は「ハイドロコロイドドレッシング材」が第一選択となりやすい。創部を密閉して適度な湿潤環境を保ち、自己融解による治癒を促す。一方、ステージ3に近づき滲出液が中等量から多量に溢れ出す場合は、創周囲の皮膚がふやけてただれる「浸軟(しんなん)」を防ぐため、高い吸水力と保水力を持つ「ポリウレタンフォーム」や「ハイドロポリマー」が威力を発揮する。さらに感染兆候がなく滲出液が極端に多いケースでは、海藻由来成分である「アルギン酸塩」やカルボキシメチルセルロースを用いた「ハイドロファイバー」を充填し、ゲル化させて吸着させる戦略をとる。
管理を極めて難しくするのが、創底が袋状に皮膚の下へと潜り込む褥瘡ポケット形成の治癒過程だ。表面の開口部がわずか数センチであっても、探針(ゾンデ)を差し込むと時計の針の方向に数センチも皮膚の下が剥離して空洞化している場合がある。ポケットの内部には壊死物質や滲出液、細菌が滞留しやすく、放置すれば膿瘍を形成して発熱を繰り返す。
ポケットの治癒を促すには、まず微温湯を用いたシリンジ洗浄で内部の老廃物を完全に洗い流す。その上で、空洞を死腔(デッドスペース)のまま放置せず、適切な親水性ドレッシング材や外用薬を塗布したガーゼを奥まで愛護的に充填し、内部から肉芽組織を盛り上がらせて底上げを図る保存療法を行う。しかし、ポケットが広大で感染が制御できない場合や治癒が遷延する場合は、局所麻酔下でポケットの天井となっている皮膚を外科的に切開(ポケット切開術)し、平坦な開放創へ転換させてドレナージを促す判断が下されることもある。難治性の全層欠損に対しては、専用のフォームと吸引キャニスターを用いた局所陰圧閉鎖療法(NPWT)の保険適用が浸透しており、驚異的なスピードで肉芽増殖を促す治療選択肢が定着している。
【プロの結論】在宅ケア継続と専門医・WOCN介入の判断基準
在宅や介護施設で褥瘡を発見した際、どのラインまでを現場のケアで対応し、どのラインから直ちに高度医療機関へエスカレーションすべきか。その判断境界線を明確に持たなければならない。命と生活を守るための具体的な条件を以下に提示する。
【現場・在宅ケアの範疇で経過観察・対応が可能な条件】
- 消退する発赤にとどまり、ガラス圧診法で白く抜ける(ステージ1未満)。
- ステージ1の発赤であっても、高機能体圧分散マットレスの導入やポジショニングの見直しにより、数日内に赤みが縮小傾向を示している。
- 皮膚の剥離(ステージ2)が1〜2cm未満と小さく、滲出液が透明〜淡黄色で少量であり、創周囲に発赤・熱感・腫脹などの感染兆候が一切ない。
【直ちに皮膚科医・形成外科医・WOCNの受診・往診を要する条件】
- 赤みが暗紫色や赤黒く変色しており、皮膚の下に明らかなしこりやブヨブヨした液状感を触知する(DTIの強固な疑い)。
- 数日以内に皮膚が破綻し、黄色い脂肪織や悪臭を放つ黒色壊死組織が創底に出現している(ステージ3〜4への急激な悪化)。
- 創の縁を持ち上げると奥にゾンデが深く入るポケットが確認できる。
- 創周囲の皮膚が広範囲に赤く腫れ上がり、38度以上の発熱や意識レベルの低下など、蜂窩織炎や全身感染症(敗血症)が疑われる。
- 適切な除圧とスキンケアを2週間継続しているにもかかわらず、DESIGN-Rスコアに全く改善が見られない、あるいは悪化している。
褥瘡は決して「介護者の不注意による恥」ではない。全身状態の衰弱、低栄養、心不全や呼吸器疾患に伴う末梢循環不全が引き金となって発生する多臓器不全の一端としての皮膚症状である。抱え込まず、早期に専門の医療職と連携することが重篤化を防ぐ唯一の鉄則だ。
【褥瘡 ステージ 画像】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:褥瘡のステージ1はお風呂に入っても大丈夫ですか?患部を石鹸で洗っても良いでしょうか?
A1:全身状態が安定していれば入浴は極めて効果的です。血行促進だけでなく、皮膚の清潔を保つためにむしろ推奨されます。ただし、患部をナイロンタオル等で擦るのは厳禁です。弱酸性の低刺激ボディソープをしっかり泡立て、手のひらで泡を転がすように優しく包み込み、微温湯のシャワーで泡が残らないよう完全に洗い流してください。入浴後はタオルを押し当てて水分を吸い取り、摩擦を与えないように乾かします。
Q2:ステージ2の水疱(水ぶくれ)ができてしまいました。針で突いて破ったほうが早く治りますか?
A2:自己判断で水疱を破いてはいけません。水疱の膜(水疱蓋)は、外敵から創面を守る天然の無菌ドレッシング材として機能しています。破るとそこから細菌が侵入し、感染を引き起こす危険が高まります。もし衣服との摩擦などで自然に破れてしまった場合は、残った皮を無理に引きちぎらず、シャワー等で優しく洗浄した上で、ハイドロコロイドや非固着性ドレッシング材で保護し、速やかに医師や看護師に処置を仰いでください。
Q3:体圧分散マットレスを使っていれば、夜間の体位変換(寝返り介助)はしなくても平気ですか?
A3:優れた高機能エアマットレスを使用していても、完全に体位変換をゼロにして良いわけではありません。近年の高品質マットレスは2時間ごとの厳格な体位変換を4時間程度まで延伸できるエビデンスがありますが、仙骨部や踵骨部への持続的なズレ力や熱・湿度のこもり(湿潤)は依然として生じます。自動体位変換機能を備えた最新エアマットレスの活用や、わずか数センチ体の角度を変えるだけの「スモールチェンジ法」を組み合わせることで、介護者の睡眠時間を確保しつつ安全に予防を両立させることが可能です。
まとめ:早期発見と多職種連携がもたらす褥瘡ゼロへの道筋
褥瘡の病変は、皮膚の表面という「氷山の一角」だけを見ていると、水面下に潜む広大な深部破壊を見誤る致命的なリスクを常に孕んでいる。消退しない発赤というわずかなサインをガラス圧診法で見抜き、DTIの可能性を常に頭の片隅に置きながら評価すること。そして、DESIGN-R®2020をはじめとする共通言語を用いて、医師、訪問看護師、ケアマネジャー、介護福祉士、そして在宅で寄り添う家族がリアルタイムに創傷情報を共有することこそが最良の処方箋だ。
寝たきり状態だからといって、褥瘡の発症を宿命として諦める時代は終わった。進化した体圧分散寝具、力学的な摩擦を排除するポジショニングピロー、創傷治癒を飛躍的に高める先端ドレッシング材を的確に配備すれば、大半の重症化は食い止めることができる。日々のオムツ交換や清拭時の「わずかな色の違い」に目を凝らし、迷った瞬間には躊躇なく専門家の知見を仰ぐ行動力こそが、患者の尊厳と生活の質を守り抜く最大の砦となる。 (出典: 褥瘡 ステージ 画像(Yahoo!ニュース))